ペースメーカ

ペースメーカとは

ペースメーカとは、徐脈を検出したときや心拍が検出されなかったときに心臓に電気的刺激を送る、植込み型で電池式の小型コンピュータです。不整脈または心拍の欠落を感知すると、正常な調律を復活させるため心臓に電気的刺激を送ります。また、医師が最善の治療になるようにペースメーカをプログラムするために利用可能な重要な情報もペースメーカに保存されます。

心臓の電気的刺激を再同期して、心臓が効果的かつ効率的に血液を送出する能力を改善することで、 心不全を治療するペースメーカもあります。 

ペースメーカの仕組み
リード付きペースメーカ

ほとんどのペースメーカは、ジェネレータ(デバイスまたはカンと呼ばれます)とペースメーカリードの 2つを組み合わせて使用します。これらに加え、ペースメーカ治療では、ジェネレータと通信し、プログラムの書き込みまたは設定の調節を行う外部のプログラマ(コンピュータ)を使用する場合があります。

  • ジェネレータ: ジェネレータは非常に小型で、重量は約 17~25 グラムです。このデバイスには、心臓が正常な調律で拍動するように刺激する電気的刺激を送信する回路網とバッテリーが搭載されています。ジェネレータは、通常、胸の上部の皮下に植え込まれますが、腹部の皮下に植え込まれる場合もあります。
  • ペースメーカリード:リードは、ジェネレータから心臓まで配線される、細く柔軟な絶縁線です。リードは心臓の調律を検出してこの情報をジェネレータに送ります。ジェネレータはその調律に対して適切な方法で対応します。
  • ペースメーカプログラマ:  ジェネレータ、リードに加え、ペースメーカプログラマは、特定のニーズに合わせてペースメーカを調節するための重要なツールです。この外部のデスクトップコンピュータを使用して、医師はペースメーカに保存された情報をダウンロードし、必要に応じてペースメーカの設定を変更します。これにより、医師は追加の手術を必要とせずに治療を調節することができます。

より新型のペースメーカには、病院やクリニックと無線で通信し、 遠隔モニタリング により自宅を出なくとも医師に必要な情報を伝達する機能がある場合もあります。

より安全で信頼性が高く効果的なペースメーカへのアボットの取組み

1958 年に最初の植込み型心臓ペースメーカが開発されてから、数百万人がペースメーカ治療の恩恵を受けています。最初の心臓ペースメーカの驚くべきストーリーはアボットの歴史に刻み込まれています。アボットは不整脈管理に大変革をもたらすための取組みを続けています。

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