2023年JCSガイドライン フォーカスアップデート版 (冠攣縮性狭心症と冠微小循環障害の診断と治療)では、冠攣縮誘発試験・冠動脈機能異常の診断により、 INOCAのエンドタイプを明らかにすることが重要であるとのべています。
日本循環器学会/日本心血管インターベンション治療学会/日本心臓病学会
2023年JCS/CVIT /JCC ガイドライン フォーカスアップデート版 冠攣縮性狭心症と冠微小循環障害の診断と治療
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2023/03/JCS2023_hokimoto.pdf. 2023年3月閲覧
EAPCI(European Association of Percutaneous Cardiovascular Interventions)のエキスパートコンセンサスドキュメントでは、非閉塞性冠動脈疾患(INOCA)における診断と管理のガイダンスを定義しています。
2023年JCS/CVIT/JCC ガイドライン フォーカスアップデート版 冠攣縮性狭心症と冠微小循環障害の診断と治療において、ガイドワイヤーを用いたCMD診断は推奨クラスⅡa,エビデンスレベルBを獲得しています。
JCS/CVIT/JCC ガイドライン フォーカスアップデート版 冠攣縮性狭心症と冠微小循環障害の診断と治療 | クラスa | レベルb |
狭心症を有し、心筋虚血が示されているが心外膜冠動脈に有意狭窄を認めない症例において、ガイドワイヤーを用いたCFRやIMRの評価を考慮する。 | IIa | B |
欧米でも、CMDの適切な評価、診断および治療は、心外膜狭窄が有意ではない症候性患者に対して、ガイドワイヤーベースのアプローチによりCFRおよびIMRを測定することを推奨しています。
Guidelines for the diagnosis and management of CCS | クラスa | レベルb |
ANOCA/INOCA(狭心症の症状がありながらも、非侵襲的画像診断において冠動脈に閉塞性病変を有さない、あるいは冠動脈造影検査でFFR/iFRが陰性の中等度狭窄を有する)が疑われ、薬物治療を行っても生活の質が改善せず、症状が持続する患者において、治療可能なエンドタイプの特定および症状と生活の質改善に向けて、患者の意思を考慮したうえで侵襲的な冠動脈の機能検査が推奨される。 | I | B |
a:推薦クラス b:エビデンスレベル
Guideline for the Evaluation and Diagnosis of Chest Pain | クラスa | レベルb |
持続的な胸痛や非閉塞性冠動脈疾患(INOCA)、および画像診断で中等度の心筋虚血が認められる患者において、CMD診断を至適化し、リスクを層別化するために、侵襲的な冠動脈機能検査を検討することは妥当である。 | IIa | B-NR |
PressureWire™ X ガイドワイヤーは、圧センサーと温度センサーを使用して、心外膜狭窄(FFR、RFR)と冠微小循環障害(CFR、IMR)の両方の指標をワイヤレスで測定することが可能です。
MAT-2214574 v4.0
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